ちゅらしっくわーるど

ことりの話し・日々の気づきを宙ららの世界観で綴ります

笑いの本質

【気づき・物語り】
《ちゅらしっくわーるど》〜宙ららの世界観の物語りです

《笑いの本質》

笑いとは なんぞや?
『笑う門には福来る』
笑いとは愛、笑いとは心の薬、笑いとは幸せを呼ぶものだと思います。

笑いとは口ではどくを吐いても、悪役に徹しても、くだらないことを言っても、ピエロを演じても心の中では相手に向ける愛情や思いやり、優しさ、温かさがあるから成立するものだと感じます。

相手にいかにして笑ってもらうか、喜んでもらうか、楽しんでもらうかを考えて笑いと向き合う。
誰かを笑顔にしたい。笑ってくれている人達の笑顔は自分の悦びで自分へのほうびであり賛美であると知る者にこそ笑神さまが宿り本物の笑いを生むのではないでしょか?


そんな人達が創り出したバラエティー番組…
幼い頃に見ていた『8時だョ!全員集合』で考察しても分かります。

そのエンディングでも『笑う門には幸せがくる』と、うたっています。

ドリフの番組や萩本欽一さんの番組は心から笑えて、笑顔になりました。
悩みや疲れを忘れさせ心を温かく明るくするパワー(心)がありました。

わたしの子供の頃には、世の中のあちこちに そういった心があふれていました。
お茶の間で見ていてもテレビの向こう側(番組側)との一体感が感じられので 親近感がわき、あの頃のテレビ(番組)は今よりずっと楽しく見ていました。

何故でしょうか?
当時の番組は見る側の気持ちになり相手本位で、創り出していたからだと思います。
そして見る側に対しての愛情(心)があったからではないでしょうか。
出演者は各々の役割を阿吽の呼吸でそれぞれがきちんと守り合い、出過ぎることもなく相手に気を配り、気遣う礼儀があったのではないでしょうか。笑いには礼儀も必要不可欠だと個人的には思います。

エンディングの歌詞ひとつとってもそうですが 優しさと思いやりがあり、幼い子供にも分かりやすく簡潔に唄われています。

”あなたの笑顔が眼に浮かぶ”…そんな風に考えてネタやコントを考えてくれたのだなと嬉しく思います。
”可愛いネ 素敵だナ いい子だナ いい子だネ”…ほめてばかりですがイヤミには感じません。
”笑う門には幸せがくる”…幸せのおまじないを心に残してくれました。
”今度も楽しく笑いましょう 来週も楽しく過ごしましょう”…次までの楽しみを約束してくれている安心感とワクワク感。
”風邪ひくなよ 顔を洗えよ ごはんいっぱい食べろ 歯を磨けよ 宿題忘れるな 勉強しろよ”…加藤茶さんが今日は何を言うのだろうといつも楽しみでした。あの屈託のない笑顔で言われると癒されました。これも温かな心のおまじないのようでした。

いかりや長介さん》
幼い頃 ドリフターズの番組を好んで見ていましたが、未熟なわたしは高木ブーさん、仲本工事さん、加藤茶さん、志村けんさん側(やられる子分側)の完全なる味方で見ていました。子分達がやられる度に”このやろう”と思い、いかりや長介さん(リーダー)が子分達にやらているとスカッとして”やれやれ〜ぃ”とお茶の間でエールを送っていました。大人になるまで長介さんは悪役のイメージで威張っていて怖いと何となく誤解をしていました。大人になるにつれて子供の頃とはまた違った目線や感覚で見ることができるようになり、全員集合での後半でのコントの切り替わりで、いつ見ても長さんが『次へまいりましょう、次へ』と言う時に何とも言えない笑顔を浮かべていることに気が付きました。自分は進行役で袖にこもっているのに客席で喜んで笑っていることが、なんとも嬉しそうに優しい笑顔でニコニコしているのです。時折コントのそばに立っている時も、お客さんが楽しんでくれていることがとても嬉しい様子で温かい笑顔でみんなを見守り、自分達のコントでこんなにもお客さんが夢中になって笑ってくれていることが嬉しくてニヤニヤニコニコ微笑んでいるのです。長介さんは本心から『笑い』を愛していたのだなと感じ、その笑顔をみる度にいつも胸がキュンとなります。

8時だョ!全員集合 エンディング 歌詞》
〜♪
ババンバ バン バン バン (アビバノンノン)
ババンバ バン バン バン (アビバビバ)〜♪×2

〜♪《一番》
笑ったネ(アハハン) 唄ったネ(アハハン)
あなたの笑顔が 目に浮かぶ
可愛いナ(アハハン) 素敵だナ(アハハン)
今度も楽しく 笑いましょう

〜♪《2番》
笑ったネ(アハハン) 唄ったね(アハハン)
笑う門にはしあわせがくる
いい子だナ(アハハン) いい子だネ(アハハン)
来週も楽しく 過ごしましょう

〜♪《ドリフの大爆笑フィナーレ》
いいとこだ(アハハン) いいとこだ(アハハン)
さよならするのは つらいけど
時間だよ(アハハン) 仕方がない(アハハン)
次の回まで ごきげんよう

ババンバ バンバンバン(加藤茶さんのセリフ)×3
ババンバ バンバンバン(また来週)
〜♪

いかりや長介さんの最期の言葉】
ザ・ドリフターズいかりや長介さんが芸能活動を休止することになった時の特番か、お亡くなりになる前の最期の特番か、お亡くなりになった後の特番だったかは定かではありませんが、その最期の挨拶での言葉が忘れられません。今にして思えば病気をおしてのお身体だったため細々とした弱々しいお声でしたがスクッとまっすぐに立ち、笑いを愛する者としてのいかりや長介さんが、笑いを引き継ぐ者へ宛てた『遺言』のように感じて、わたしもその想いを受け取り今に至ります。一言一句を正確に記憶してはいませんが、こんな意味のことを話しておりました。

いかりや長介)昨今の笑いは変わりました。このままの笑いではわたくしとしては先が心配です。どうか素人(しろうと)さんや誰かをばかにして笑うような笑いのとりかたではなく笑いの本質をいま一度真剣に考えていって欲しいと願います。』…と。

(宙ららの癒しのコレクション)
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あちらで長介さんが、だめだこりゃ!
のセリフを決めても笑えませんよ…(涙)
いかりや長介さんが大好きになりました。
またお会いするまで ごきげんよう