ちゅらしっくわーるど

ことりの話し・日々の気づきを宙ららの世界観で綴ります

人の間の道

【ポエム・物語り】
《ちゅらしっくわーるど》〜宙ららの世界観の物語りです。あしからず。
《人の間の道》

たくさんの生き物の中で、
人にだけ人間って 間という文字が 与えられている。
ひと…あいだ…?どういうことかな?なんだろう?
天と地の間で 生きるからだろうか?
天使と悪魔の両方の心を持ち合わせた その中間の生き物だからだろうか?
どうしてだろう?なんでだろう?

ある日 大切な人の病気を知った。
命を救ってもらうために とある神社へお詣りにいった。

鳥居をくぐり 参道を通って 本堂へ詣る。

ずっと前に 神さまは真ん中を通ると 聞いたことがあった。
ずっと前に 中央を歩いてはいけないと 聞いたことがあった。

参拝の途中 親切な見知らぬ誰かが 教えてくれた。
真ん中を歩くのは失礼だから 道の端を歩きなさいと。
真ん中は神の通る道だから そんなところを歩いていると 願いは届かないと…

端って、右端?左端?
右にも左にも歩いていく人波を、
どちらとも分からずに 慌てて端によけました。

神さまごめんなさい 大変失礼を致しました。
どうか許してください わたしの大切なひとを 助けてくださいと…
心の声が 小さく漏れた。

すると、どこからか 優しい風が吹いてきて…

神さまは どちらの端をゆく者も 人の道を外れぬよう見守るために その間を通るのだと。
神さまは どの端をゆく者にも 耳を傾け救うために その間を通るのだと。
神さまは どの道を通る誰であろうと 人の心の道を歩む者を 救い守るからと。

あなたも心を 人と人の真ん中(間)に置いて どのような声であっても どちらの声にも耳を傾けて生きるようにと…
両端にある二つの目に映るものだけを見て 決めつけることなく 真ん中にある心の眼で見て 目には映らぬものこそ 感じ見るようにと…
どこからか風にのって わたしの心の中を 吹き抜けていった。

そして わたしの大切なひとは 無事 一命をとり留めました。
そして 貴重で幸せな時を 生きることができました。

カラカラ、カラカラ…
その節はありがとうございました。いつも感謝しております。
これからも ちゃんと生きていきますから…ね。
おじぎ、おじぎ、ぱん、ぱん…

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【参拝の作法】

神社でのお詣りの作法とは…

鳥居をくぐる前に一礼し、参道は端を歩く。
やはり真ん中は 神の通る道であり NGのようです。

手水舎では、ひしゃくで水をすくい 左手、右手、口、左手を洗い 身を清める。

神前では、まず2回お辞儀して、2回手を叩く。

鳥居をくぐり 帰りましょう。

あなたの願いが 届きますように!